訪問はりきゅう
2022.07.19
健康保険を利用して、はりきゅう治療も可能なのはご存じでしょうか。(医師の同意書は必要です)
保険適用で治療できる病名は
①神経痛
②リウマチ
③頚腕症候群
④五十肩
⑤腰痛症
⑥頚椎捻挫後遺症
①~⑥の症状がはりきゅう同意書に記載されたら保険適用が可能です。
しかし、はりきゅう施術には注意点があります。
はりきゅう治療を開始されたら、その治療と同じ部位については、病院での保険治療や薬の処方などは併用はできません(診察や検査だけなら問題ありません)。例えば「腰椎症」をはりきゅうで治療中には、病院を受診して「腰椎症」の治療やリハビリ、またはシップの処方など含めた薬の投薬も併用できません。この場合あくまで腰椎症の治療が併用できないのであって、他の部位、例えば血圧が高いので病院で受診して降圧剤を処方してもらうなどはOKです。
(腰椎症ではりきゅう治療中を前提に)他の例を出しますと、首が痛いから病院で首の診察、治療、リハビリを受けるのも部位(腰と肩)が異なるので問題ありません。
マッサージとは特徴が異なり、はりきゅうならではの特性があります。手技では作用が届きにくい体内の深いコリ、反対に体表面がペコペコして力がなくなってしまっている部分には、はりきゅう治療が得意とするところであり、体を良い方向に整える手段になります。
痛みに関しても疼痛緩和が期待されることが多く、パルス(低周波)も含めた治療は腰や肩などの神経痛にも有効です。
通常使用している鍼はディスポーザブル(使い捨て)。鍼の直径の太さは病院の注射針よりも細いです。そして揺れる柳の葉のように鍼は想像している以上にしなやかにしなるほど柔軟です。人の感受性に寄りますが刺されても痛みはほぼ感じない程度です。2回目以降の施術は鍼に対する恐怖心や抵抗感が和らいだりなくなる人が多いです。
お灸は直接皮膚にもぐさを乗せて燃焼させるタイプのものではなくて、もぐさと皮膚が密着しない間接灸で行います。患者様と施術者が心地よい温度についてコミュニケーションを取りながら行いますので基本的にやけどが起こることはありません。お灸の温熱が徐々に体を温めて、あくびが出るような体のゆるみを感じるのではないでしょうか。